骨粗鬆症
骨粗鬆症について
骨粗鬆症はサイレントキラーと呼ばれています。その理由は自覚症状なく進行し、ある日突然骨折として現れるからです。今までは骨折してから骨粗鬆症の検査をして、必要に応じて治療を行っていました。しかし、一度低下してしまった骨密度を大きく上昇させることは困難を伴います。やはり、骨折を未然に防ぐためには骨粗鬆症を身近に感じてもらい、健診に力を入れなくてはなりません。そして、骨折前の骨粗鬆症患者さんを発見して適切な治療を行って、一度も骨折が無い人生を送って欲しいと願います。
躯幹骨二重エックス線吸収法(DXA)による骨密度測定
DXAとは「Dual-energy X-ray
Absorptiometry(二重エネルギーX線吸収測定法)」の略で、2種類の異なるX線を照射して、それぞれの吸収率の違いから対象となる組成を測定する方法です。簡単に言うと放射線を使った測定法です。
街中健診では放射線を使えませんので、超音波で測定する方法を見かけます。参考にはなりますが、正確な骨密度を反映していませんのでご注意ください。また骨密度は測定部位によって数値が異なります。骨粗鬆症ガイドラインでは腰椎および大腿骨での測定が推奨されています。当院の装置は腰椎および大腿骨での測定に対応しています。正確な測定値を把握して患者さんの治療をいたします。
こんな方に検査をお勧めします
- 高齢者
- 長期的にステロイド薬を使用している
- 閉経後の女性
- 日光に当たる機会が少ない、または運動不足
- 関節リウマチ
- カルシウムの摂取量が少ない、無理なダイエットをしている、偏食がある
- 副甲状腺機能亢進症
- 健診などで、骨粗鬆症を指摘された
- 糖尿病
- 背中が丸くなって、身長が縮んだ
- 慢性腎臓病(CKD)
- 軽微な外傷で骨折したことがある
- 動脈硬化
- 親が骨粗鬆症である
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
診療のご案内
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整形外科
骨・関節・筋肉・脊柱など、運動器全体の機能を向上させる治療を目指し、健康維持増進や予防医学にも力を入れております。
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スポーツ整形外科
アスリートの立場を理解して診療を行えるように努力して参ります。横浜鶴ヶ峰病院と連携したMRI検査やPRP療法も行っています。
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リハビリテーション科
ケガや病気によって低下してしまった運動機能を回復させて、日常生活や社会生活を取り戻す事をサポートします。